ビタミンUは、胃腸の粘膜を健康に保ち、胃潰瘍を予防するビタミン様物質(アミノ酸)です。戦後、アメリカでキャベツから発見されました。塩化メチルメチ オニンスルホニウム、キャベジンとも言います。医薬品に近い作用があり、ビタミンUを含んだ胃腸薬が多数販売されています。摂取量も決まっておらず、不明 な点の多い栄養素です。
ビタミンUってどんなもの?
■ビタミンUの働き
胃腸の粘膜組織を作り、壊れた組織を修復する働きがあります。粘膜細胞への血流を促進し、胃酸を調節します。ビタミンU摂取後、2、3時間で粘膜が 補強され、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の発症を予防します。肝臓の機能を高めて脂肪肝を防いだり、抗酸化作用もあり、ガンや動脈硬化の予防をします。腸壁を修復 するたんぱく質の合成を促進します。
■欠乏症状
特にありません。
■過剰症
特にありません。
■こんな人に
胃潰瘍、十二指腸潰瘍を予防したい人、ガンや動脈硬化の予防をしたい人におすすめです。
■1日の目安量
特になし。(未定)
ビタミンUが豊富な食品
■野菜
キャベツ、パセリ、レタス、セロリ、アスパラガス、ブロッコリー
■その他
青海苔、牛乳、卵
■上手な摂り方
水溶性のビタミン様物質のため、加熱のしすぎに注意しましょう。煮物にするときは汁ごと摂りましょう。酸に強いので、マヨネーズや酢と一緒に食べると良いでしょう。
ビタミンUが摂れるサプリメント
健康を維持したい人に
ビタミンUを摂取できるレシピ
キャベツと挽き肉の重ね煮レシピ
- 1人あたり:229kcal
【材料】(2人分)
- キャベツ 8枚、豚赤身挽き肉 150g、玉ねぎ 1/4個、バター 小匙1、塩こしょう 適量、溶き卵 1/2個分
【スープ】
- 固形コンソメ 1/4個、水 1カップ、酒 大匙1、塩こしょう 少々
【作り方】
- 玉ねぎをみじん切りにします。耐熱容器に玉ねぎとバターを入れ、ラップをかけずに電子レンジで1分加熱し、混ぜます。挽き肉に、先ほどの玉ねぎ、 塩こしょう、溶き卵を合わせ、粘りが出るまでよく混ぜます。キャベツは1枚を4つに切ります。鍋にキャベツと挽き肉を交互に重ね、スープの材料を入れて蓋 をし、火にかけます。煮立ったら弱火にし、30分程煮ます。食べやすく切り分けて器に盛り、できあがりです。
アスパラガスの牛肉巻きレシピ
- 1人あたり:106kcal
【材料】(4人分)
- アスパラガス 3本、牛肉赤身薄切り肉 2枚、塩こしょう 少々、小麦粉、凧糸 適量、サラダ油 大匙1
【たれ】
- みりん 大匙2、酒 大匙1、醤油 大匙1と1/2、砂糖 大匙1/2、オイスターソース 小匙1
【作り方】
- アスパラガスは皮剥きではかまと根元の皮を剥いて、熱湯で塩茹でします。冷水に取って水気を取ります。バットに軽く塩こしょうをして、牛肉を広 げ、アスパラガスを3本まとめて乗せ、くるくると形良く巻き、凧糸で止めます。ボウルにたれの調味料を入れて合わせておきます。巻いた牛肉とアスパラガス に小麦粉を薄くまぶします。フライパンに油を引き、牛肉巻きを並べ、全体に焼いて火を通します。たれを加えて煮詰めます。器にもりつけ、できあがりです。
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